つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

右室肥大と左室肥大の心電図

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◯右室肥大の心電図の見方

 

胸部誘導のV1に注目。

心室の興奮を見たいのでRS波をみる(V1誘導にはQ波がないのでQRSとは言わない)。心室の興奮は心室中核、右室、左室の順番で起こる。

V1誘導において

心室中隔と右室の興奮は電極に対して向かってきているので心電図上は↑向きに振れる=R波

左室の興奮はV1からしてみたら遠ざかっているので↓向きに振れる=S波

 通常は右室よりも左室の興奮が大きいので、V1誘導から見ると近づいてくるR波よりも遠ざかるS波の方が高くなるはず(左室は全身に血液を送り出す部屋なので当然右室よりも力強い)。

しかし、右室肥大があるとR波が高くなり、S波よりも大きな振幅になりうるのである。この状態が右室肥大であり、心電図上R>Sとなる

 

◯左室肥大の心電図の見方

 

左室の興奮がますます強くなるとV1からしてみたら遠ざかる方向のS波がより大きく、V5からしてみたら近づいてくるのでR波がより大きくなる。故に「V1誘導のS波+V5誘導のR波が35mm以上」が左室肥大の診断基準の一つになっている。

QRSの0.04秒〜0.06秒の延長、ST-T変化(ST下降とT波の陰転化=ストレイン型のST-T変化)も重要