つねぴーblog@内科専攻医

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経口血糖降下薬開始のタイミング

経口血糖降下薬開始のタイミング

 

従来は新規の糖尿病患者には最初から薬を開始するのではなく、まずは3ヶ月間程度生活療法(食事療法+運動)をしてから考えると言われていた。SU薬が全盛の時代では低血糖リスクも有るため、最初から薬は使うなという意味が大きかったが、近年ビグアナイドやDPP4阻害薬など有能な薬が出てきており考え方が少し変わってきている。

 

◯HbA1cが7%台の場合は最初の数カ月は生活指導のみで様子見る。それでもHbA1cがなかなか下がらなければいつまでも粘らずに経口血糖降下薬開始して良い。第一選択はビグアナイド(メトホルミン)、腎機能低下など禁忌があればDPP4阻害薬。

*アメリカ糖尿病学会の基準であれば7%台であれば最初から経口血糖降下薬開始とされているが、日本では7%台で最初からすぐに使ってしまうということは少ない。

 

◯HbA1cが8%以上の場合は運動療法、食事療法に加えて最初から経口血糖降下薬を使う。この場合も基本はビグアナイドかDPP4阻害薬を単剤で開始する。

 

◯HbA1cが9%以上ある場合は最初からインスリンも考慮。

 

★ビグアナイドは乳酸アシドーシスのリスクがあるが10万人に3人と非常に少ない。

が、乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には使わない。
→呼吸不全、心不全、腎機能低下、肝硬変、アルコール依存症、脱水症、重症感染症