シルバーシートで携帯電話を使用してはいけないのはなぜか?
シルバーシートで携帯電話を使用してはいけないのは何故か?
シルバーシートにはペースメーカーなどの医療器具を付けている方がいるので、携帯電話の電波は悪影響をもたらす可能性があるからである。というのが一般的な答えかもしれないが本当であろうか。
もしシルバーシートで電話したことでペースメーカーが停止してしまうようなことがあるならばもし駅で降りて人混みに揉まれようものならほぼ間違いなく携帯の電波を浴びることになるだろう。電車の中よりも遙かに酷く。
実際に調べて見ると、埋め込み式のペースメーカーが携帯の電波で誤作動を起こすというデータは確かに存在するようだ。それは至近距離で使用すると問題があるようである。しかしながらペースメーカ側では電磁波干渉を防ぐようなシステムが日々改良されていて現在800MHz帯の電波を利用した端末の最大干渉距離は 3cm であるようである。
つまり、携帯電話をペースメーカーの方の胸に当てて使うなどしない限りほぼ問題ないはずである。
更に未だかつて携帯電話の電磁波が原因でペースメーカが動作しなくなり死亡したという事例は1件もない。あまり神経質になる問題ではないのかもしれない。
が、交通機関においてシルバーシートにおいては携帯を切れなどの主張が繰り返されているのはそうでもしないと誰も守ってくれないから、というのが実情ではないか。「マナーを守りましょう」よりも「心臓埋め込み式医療機器に誤作動を起こす可能性がございます」といった方が効果的なのは間違いない。
だから実際的には
「シルバーシート付近で携帯電話を使っても実害はほぼ0と言えるが、マナー的には×」といったところか。特に日本という国では尚更かもしれない。