つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

2014-04-28から1日間の記事一覧

脊髄空洞症の病態生理

脊髄空洞症とは、名前の通り脊髄に空洞を生じる病態の症候群である。具体的にはChiari奇形(特に1型)が最も多く、脊髄外傷、くも膜の癒着性の炎症の後遺症、そして原因不明の特発性脊髄空洞症などが挙げられる。しかし空洞ができるメカニズムはいずれも不…

ポリクリとクリクラの違い

ポリクリとクリクラの違いについて調べました。 ポリクリ… 語源は、ドイツ語で総合病院を意味するPoliklinik(ポリクリニック)から来ていると言われる。2〜3週間で1つの科を回るのが普通。実習内容としては外来見学、病棟実習、手術見学などがある。 ク…

内頚動脈海綿静脈瘻の病態生理

海綿静脈洞内とその中を通る内頚動脈との間に動静脈瘻、つまりトンネルが生じた状態をいう。海綿静脈洞内に内頚動脈の血液が直接流入するようになるために洞内の圧力が著しく上昇し、眼静脈などへの逆流が起こることによる。 原因としては… 頭蓋底骨折による…

クッシング現象の機序

急激な頭蓋内圧亢進により血圧上昇と徐脈が見られることをクッシング現象という(別名:クッシング徴候、クッシング反射) クッシング現象のメカニズムについて ■ 高度の頭蓋内圧亢進に対する脳血液循環障害の代償として末梢血管抵抗が上昇すると、全身の血…

抗浮腫薬の作用機序

根治治療を行うまで、亢進した頭蓋内圧を低下させる目的で抗浮腫薬が用いられることが多い。 1:浸透圧利尿薬(マンニトール、グリセロール) 血中浸透圧を上げて、浮腫の水分を血管内に移動させる。利尿効果で水分を体外へ排泄することで浮腫を改善する。 …

血栓溶解薬(rt-PA、ウロキナーゼ)の作用機序

rt-PA(アルテプラーゼ)、ウロキナーゼの作用機序: 血栓上でプラスミノーゲンに作用してプラスミンに変換し、フィブリンを分解して血栓を溶解する。 rt-PAとウロキナーゼの違い: 凝固カスケードは最終的にフィブリンの形成で終わるが、線溶系はフィブリン…

もやもや病の病態生理

もやもや病というかわいい名前がついているが別名:Willis動脈輪閉塞症というごつい名前もある。 発症機序: willis動脈輪を構成する両側の内頚動脈終末部から前・中大脳動脈分岐部にかけての血管が徐々に狭窄・閉塞すると、脳への血流が不足し、これを補う…

除皮質硬直と除脳硬直の違い(GCS評価)

除皮質硬直と除脳硬直の違い 除皮質硬直も除脳硬直も共に伸展性対麻痺の一種であり、両側性の錐体路障害により生じる姿勢異常である。両側の下肢は痙縮によって また、除皮質硬直は上肢は屈曲位となり、下肢は股関節と膝関節が伸展し、足関節は底屈する。広…

一過性脳虚血発作(TIA)の病態生理

TIAとは… 局所の脳、脊髄、網膜の虚血によって惹起される、急性梗塞に至らない一過性の神経障害のことである。症状としては、一過性黒内障、脱力、片麻痺などがあるが多くは15分以内に消失。TIAの定義としては「24時間未満に消失する、虚血による一過性…

ペナンブラとは

ペナンブラとは脳梗塞において早期に血流が再開すれば助かる領域のこことである。端的に言うなら可逆的な脳虚血状態。 脳血管の灌流が悪くなっても脳には自動調節能力があり、脳血流量を一定に保つことができる。が、脳梗塞などで脳灌流圧が低下した場合は、…

early CT signとは何か(超急性期脳梗塞所見)

early CT signとは何か 脳梗塞の超急性期において頭部CTで認められる所見をearly CT signという。 一般的に頭部CTにおいて梗塞巣は発症6時間を過ぎてから低吸収域として認められ、鮮明にみられるようになるには24時間ほど必要である。ただし、心原性脳梗…

髄液排泄試験とは何か

正常圧水頭症(NPH)を診断するための検査の一つである。腰椎穿刺によって約20~40mLの髄液を排泄して歩行障害などの症状改善の有無を見る。髄液排除により症状が改善した場合は、シャント術の治療効果を期待することができる。髄液ドレナージ検査よりも…