つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

糖尿病患者HbA1cの目標の違い

◯年齢と血糖管理目標
そもそも血糖管理の意味は動脈硬化・合併症の発症を抑制するため。
高齢者と若年者では目標は違う。若年者と後期高齢者で先が余命が長くないような患者において同じ血糖目標で良いのか?いや、そんなはずはない。

若い人は先が長いので、その分しっかりと血糖コントロールをする必要がある。30年、40年経つと日々の少しの血糖値差異であっても動脈硬化というしては大きな違いになる。一方でご高齢の場合、厳密にしたところで動脈硬化を進行させるだけ余命が無いのであればする意味もないし、むしろ低血糖のリスクが高まるので厳密にするべきではない。

 

◯65歳以下の血糖コントロール目標

(血糖正常化を目指す際の目標)

HbA1c:6.0未満 空腹時血糖:80-110未満 食後2時間血糖値:80-140未満

(合併症予防のための目標)

HbA1c:7.0未満 空腹時血糖:110-130未満 食後2時間血糖値:140-180未満

(治療強化が困難な際の目標)

HbA1c:8.0未満 空腹時血糖:130-160未満 食後2時間血糖値:180-220未満

 

*血糖正常化を目指す際の目標HbA1c6.0未満と合併症予防のためのA1c7.0未満では合併症発症率に差があるというエビデンスはない。

 

◯高齢者の血糖コントロール目標

高齢者のHbA1cコントロールに関しては糖尿病学会からは次のような目標が出されている。

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少し煩雑なようにも見えるがポイントは2つ

1,認知症があるかどうか

2,低血糖リスクのある薬を使っているかどうか(SU、グリニド、インスリン)

 

 

ポイントは年齢が同じであってもバックグラウンドで目標を変える。低血糖で死亡するよりかは少し甘めのほうが良い。特に高齢者でHbA1c6%などを目指すのは考えもの。高齢者でインスリン使用者、SU薬内服者。こういう人が6.5%なら低すぎると思って薬を変えたほうが良い。6%台の人であれば夜間の無自覚性低血糖が起こっていることが近年知られるようになった。

 

また追記します。