PCPS中のヘパリンコントロール
✅PCPS中の抗凝固コントロール
PCPS管理中のACTの目標は以前は200〜300秒程度と言われていたが、PCPSの回路が進化してヘパリンコーティング化されるようになって現在ではACTの目標値は180〜200程度となっている。(APTTであれば40〜60程度)
*PCPS管理中などヘパリン投与が低用量のときはACTよりもAPTTの方が抗凝固の指標として有用とも言われる。ヘパリン投与量を増やしてもACTは低値のままでAPTTだけが延長していってしまう事態がありうるので両方の数値を見ることが大事。
また、PCPSのflowは血栓予防として最低でも2.0L/分の流量は必要。
重篤な出血合併症が起こったら無凝固運転もありうるが、回路が詰まったら終わり・・・。無凝固運転をするならPCPSのflowを高めて設定する。勢いのある流量のほうが血栓ができにくいという願望。
一般的には出血合併症後はACT150程度に下げてコントロールすることが多い。
・脳出血を起こしたらPCPS離脱する他ない
・気道からの出血が収まらずに湧き続けるときはパッキング目的に気管チューブをクランプすることも考慮する。人工呼吸器は一旦停止となるが湧いてくる出血が閉塞されることで血栓化されて止まってくれることもある。
また追記します。