つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

急性尿閉へのアプローチ@救急外来

急性尿閉へのアプローチ@救急外来

 

尿閉とは排尿直後に200ml以上の残尿がある状態のことを指す。

 

☆尿閉と無尿の違いは以下参照

尿閉と無尿の違いとその原因 - とある研修医の雑記帳

 

【症状】

排尿困難、残尿感、尿勢低下、尿線途絶、下腹部の不快感など

【内服薬】

抗コリン薬、三環系抗うつ薬、モルヒネ、カルシウム拮抗薬など原因となる薬剤ないか問診

【既往歴】

まずは泌尿器科にかかっていないか確かめる。

尿道結石や尿道カテーテルの閉塞、前立腺肥大や前立腺炎など尿道を狭窄させる疾患ないか、他にも大動脈瘤や卵巣嚢腫など物理的な圧迫によっても生じる。

糖尿病による末梢神経障害や脳卒中など神経原性な尿閉もありうる。

 

【検査】

血液検査BUNCreを測定して腎機能をチェック

尿検査、尿培養:感染や出血の有無もチェック

尿検査で血尿、血症尿、pH高値(>7.5)などあれば腎結石を疑う。

一方で膿尿、細菌尿、pH高値、亜硝酸塩陽性などの所見があれば感染を疑う。

腹部エコー:上部尿路の拡張があるかないか調べる。

 

処置

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尿路閉塞の原因は様々あるが、いずれにしても初期治療として導尿は必要。まず2%リドカインゼリーを尿道に注入し、その後フォーリーカテーテルを挿入する。もし患者が強い疼痛を訴えるようであればリドカインゼリーを注入後10分程度そのままにし麻酔が効くのを待つ。

 

カテーテルが膀胱まで達したら採尿バッグへ採尿を開始。500ml以上の採尿が認められて全身状態落ち着いていればフォーリーカテーテルをレッグバッグに接続し翌日泌尿器科受診するように指示。患者によってはカテーテル留置した状態で帰宅を望まないこともあるが、尿閉の原因で前立腺肥大が疑われるのであればα遮断薬の処方も有用。

もし採尿でほとんど尿が取れない場合は他の原因を考える必要がある。

 

また追記更新します。