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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

心尖拍動とthrill(振戦)の違い

心尖拍動とthrill(振戦)の違い

 

■心尖拍動とは

 

心臓が収縮するときに心尖部が胸壁に当たって生じる拍動のことであり、皮膚がピクピク動いているのを肉眼で観察することが出来る。これは健常人でも見られる所見である。通常であれば胸骨中線(正中線)から10cm以内(およそ左乳首の内側)で観察されるが、それを超える場合は心拡大が示唆される。

 

■thrill(スリル)とは

 

thrillは心雑音が非常に大きくなると(Levine分類で4度以上)、その振動を胸を触ることで手で触知できるようになる状態のことである。thrillが収縮期にするのか拡張期にするのか、それともどちらにもあるのかで原因疾患を推論することが出来る。また、当然thrillを調べる場所はは大動脈弁領域や肺動脈弁領域、三尖弁領域、心尖部と聴診器を当てる場所と同じ領域に手を当てて確かめる必要がある。

 

まとめ:

心尖拍動→心拡大の有無を調べる

thrill→心雑音を聴診器ではなく触診で調べることが出来る。