メタノール中毒の治療にエタノールが用いられる理由
メタノール中毒の治療にエタノールが用いられる理由
お酒で治療…*1
メタノールは体内で酸化されてホルムアルデヒド、更にはギ酸になる。ギ酸は非常に有毒であり、網膜のタンパクを変性させて視力を低下させ、最悪死に至る。
エタノールとメタノールの酸化反応*2
メタノールを誤飲してしまった場合の治療法として面白いことにエタノール投与がある。お酒のエタノールを酸化するアルコール脱水素酵素はメタノールも同じように酸化するのである。よって、メタノールを誤飲してしまっても大量のエタノールを飲めばアルコール脱水素酵素はエタノールばかり酸化することになるので、メタノールは酸化されないまま尿から排泄を期待できる。もちろん、実際にメタノールを飲み込んでしまったらただでは済まないので大量のアルコールを飲みつつ救急病院に搬送されるべきであるが…。