つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

心音:奇異性分裂のメカニズム

2音はⅡAとⅡPの2つの音よりなる。

ⅡAとは大動脈弁の閉鎖音

ⅡPとは肺動脈弁の閉鎖音

健常人でも吸気時にはⅡ音が分裂していて、ⅡAが先に、ⅡPが後に来る。

しかし奇異性分裂においてはⅡpがⅡAに先行していて順番が逆となる。

奇異性分裂がおこる疾患としては大動脈弁狭窄症、左脚ブロックが代表的である。何故これらの疾患では奇異性分裂が起きてしまうのだろうか。

大動脈弁狭窄症では血液を送り出すのに時間がかかり、大動脈弁の閉鎖が遅れる=ⅡA音が遅れる。

左脚ブロックでは仕事をしろという命令が伝わりづらく、左室の収縮が遅れ、大動脈弁の閉鎖が遅れる=ⅡA音が遅れる

ちなみに、吸気時にはⅡPが遅れるのでⅡAとⅡPの間隔がかえって短くなる。故に呼気時の方が奇異性分裂ははっきり聞こえる。

 

興味のある方は

2音の固定性分裂のメカニズム - 雑学者ワナビー

も参照。