PCPSの離脱基準:VTI(速度時間積分値)
PCPSの離脱基準:VTIに関して
左室流出路における速度時間積分値(VTI)はパルスドップラーを用いて測定する1回拍出量の測定値。通常の心不全管理においてはVTI15cm以下では低下、10cm以下では高度低下とされているが、PCPS管理患者においてはVTI10cm以上が1つの離脱基準である。(LVEFでいうと20-25%以上*参考)
自己心の機能回復に伴ってmixing zoneは腹部大動脈側に移動していく。
自己心がほとんど動いていないときは大動脈弁の開放が数拍に1回程度しか開放なくVTIも測れないこともあるが心機能の立ち上がりとともにVTIの数字は大きくなっていく。
*ちなみに大動脈弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症のように大動脈弁疾患患者では不正確になるので指標として使えない。また肥大型心筋症で左室流出路狭窄があっても同様。
参考