つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

胃洗浄・活性炭の適応とその方法

大量服薬など中毒診療において

 

◯胃洗浄について

・胃洗浄が効果があるのは服薬1時間以内に受診して意識のある場合だけ

・胃洗浄で予後が改善するエビデンスはない。が誤嚥性肺炎などの合併症のエビデンスはある。

・胃洗浄の禁忌には禁忌が複数ある

→強酸、強アルカリ、意識障害、痙攣有り、灯油・ガソリン、揮発性物質、イレウス等

*意識障害で咽頭反射が消失している場合は気管挿管など確実に気管確保が施工されていないと危険

*揮発性物質は声門が閉じていたとしてもそれを通過して気管に到達して重篤な誤嚥性肺炎を起こしうる

*イレウスなどで消化管の通過障害がある場合も禁忌

 【胃洗浄の方法】

・体位は左側臥位で頭を20度程頭を下げる(胃内容物が十二指腸に流れていかないようにするため、更に口から出てきたものを誤嚥しないように)

・ぬるま湯(もしくは温めた生理食塩水)300mlを経鼻胃管から胃に流した後、胃内に溜まったお湯を外に出す。排液がキレイになるまで繰り返す。

 

◯活性炭について

・服毒or大量服薬で最も効果があるのは活性炭。活性炭は吸着力が強く表面積も大きいためほとんどの薬毒物を高率に吸着する。また不活性物質で消化管から吸収されずにベンとして排泄される。(活性炭の投与量は体重1kgあたり活性炭1g投与。成人なら50〜100g程度。

・活性炭は殆ど効果があるが、吸着できずに効果がないものは次のもの:鉛、鉄、アルコール、酸、アルカリ、ガソリン、シアン化合物、リチウム、フッ化物等

【活性炭の投与方法】

・誤嚥を防ぐためにベッドを45度ギャッジアップする。18Fr程度の経鼻胃管を挿入してまず胃内容物を十分に吸入する。

・1g/kgの活性炭を300ml程度の微温湯に懸濁して経鼻胃管から注入する。

・フェノバルビタールなど腸肝循環する薬物(カルバマゼピン、キニーネ、有機リン)は繰り返し投与する。50gを4時間ごとに4回程。ベンゾジアゼピン系の大量服用であれば一回投与で24時間後に活性炭便を確認すれば十分。

・活性炭投与は服毒もしくは大量服薬後1時間以内でないと効果が期待できないが、1時間を過ぎていても活性炭に重篤な副作用がないため行われることが多いようである。

 

また追記します。