つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

A to A型脳梗塞とは何か

A to A(artery to artery embolism)とは脳梗塞のうち、塞栓性機序(動脈原性塞栓)のことを意味する略語である。文字通り動脈にできた塞栓が飛んで先の動脈に詰まってしまう病態である。

 

脳梗塞は大雑把にいって

・心原性脳梗塞

・ラクナ梗塞

・アテローム血栓性脳梗塞(←A to Aはこのうちの1つのタイプ)

の3つに分類される。

 

アテローム血管性脳梗塞とは脳を灌流する主幹動脈に動脈硬化によってアテロームが形成されることが原因の脳梗塞。

 

【アテローム血栓性脳梗塞の分類のイメージ図】

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↑画像参照:医療・病気のギモンを解決!|脳梗塞

 

上図のようにアテローム血栓性脳梗塞はその機序により血栓性、塞栓性、血行力学性に分類される。AtoAはこのうちの塞栓性機序に該当する。

 

AtoAの機序:

塞栓性機序(つまり動脈原性塞栓)ではアテローム硬化によって動脈壁に局所的なプラークが形成され、その不安定なプラークが破綻するとそこに血栓が形成され、更にその血栓がはがれて塞栓子となって動脈の先に流れていき詰まってしまうことで起こる。

A to Aによる脳梗塞は心原性脳梗塞と同様に血管支配領域に一致した境界明瞭な脳梗塞を起こし、また発症も急激である。

 

ちなみに血栓性機序ではアテローム硬化によって血管が狭窄し最終的に血栓によって閉塞してしまう。血行力学性機序というのはアテローム硬化によって血管の狭窄が高度になり、側副血行路の発達が不十分であると血流低下により脳虚血が発生する。