つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

高カリウム血症への初期対応

高カリウム血症の原因は↓記事参照

高カリウム血症の原因 - つねぴーblog

 

●高カリウム血症をみたらどうするか

1,まずはバイタルチェック。

高カリウム血症では徐脈を引き起こす(この原因は洞調律の消失による房室接合部調律。)必要になるかどうかは別としてペーシングの準備をすぐに指示する。

 

2,次に心電図チェック

P波消失、テント状T波、QRS増高、サインカーブが現れていないかどうか。

特に大事なのがP波の消失。P波が消える=洞調律の消失→徐脈→急変となりうる。

国試の時はこんなゴロで覚えました…。

ゴロ:借り上げテントで長く暮らす北京

借り上げ:高カリウム

テント:テント状T

長くQRS:QRSの増大

ぺきん:Pきえる

 

 

f:id:tsunepi:20170820141810p:plain

画像参照元:http://takamidai-clinic.com/?p=19209

 

3,血液ガスでアシドーシスないかチェック

 

4,重症度に応じて対応。

軽症の高カリウム血症の場合(血清K5-6mEq/dl)

原疾患の治療、K含有食品の中止。

それでも上がる場合はフロセミド、ケイキサレート®、カリメート®などで対応

 

・中等症〜重症の高カリウム血症の場合(心電図変化がある場合やK>7mEq/dl以上の場合)

★8.5%グルコン酸カルシウム10ml1Aを5分かけて静注。グルコン酸カルシウムには細胞膜安定化作用があり不整脈予防効果がある。(K値を下げる働きはない。)

効果は1−3分ほどで現れ、30〜60分持続する。

心電図をモニタリングしつつ、心電図変化が再度出現したら再投与。

ただし、ジギタリス中毒による高K血症にグルコン酸カルシウムは禁忌!ジギタリス中毒が増悪する。

★GI療法

グルコースインスリン療法。インスリンはカリウムを細胞内に引っ張る作用がある。が、血糖が下がりすぎても困るのでグルコースも一緒に投与。。

レギュラーインスリン10単位+50%ブドウ糖液100mlで静注する。30分程で効果現れる。

★陽イオン交換樹脂

ケイキサレート®(もしくはカリメート®)30gを水50mlに溶かして経口投与。1−2時間程度で効果現れる。

★ラシックス20ml1−2Aを静注。

腎機能良ければ効果的、逆に腎機能悪ければ使わない。

 

また追記します。