つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

気管挿管抜管の基準

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抜管の基準

 

手術終了して、麻酔からの覚醒後に気管チューブを抜くことを抜管という。抜管を行う前に、患者本来の生理機能が回復していることを確認する必要がある。抜管は慎重に行われるべきであるが、無駄に長く入れていると患者の意識が覚醒してから強い不快感により高血圧や頻脈などを引き起こしてしまう。

 

【気管チューブ抜管の基準】

麻酔薬の影響がない(自発呼吸化で呼気中の麻酔薬濃度がほぼ0→ディプリバン®の予測血中濃度が1.0μg/ml以下)もしくは筋弛緩の回復:TOF比≧90%以上(行われない施設もある)

・呼吸:自発呼吸が安定している(呼吸回数10〜30回/分、一回換気量300以上)、深呼吸が可能

・気道反射:気管内吸引に対して咳嗽反射が起こる

・意識:呼びかけに反応する(開眼)、指示された動作ができる(握手、開口、舌出し)

・体温:低体温がない(35度台では抜管しない)

・全てのバイタルサインが安定している(血圧、脈拍、SpO2

・循環不全がない

 

【抜管の手順】

・FiO2(吸入気酸素濃度)を100%にする。

・筋弛緩薬のリバースを行っておく(スガマデクス)

・気管内、口腔内、NGチューブ内の分泌物を吸引する

・APLバルブで気道内圧を20cmH2O程度に加圧し、カフの空気を抜いて抜管する。

・深呼吸してもらうように指示し聴診で呼吸音を確認する。