つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

NPPVの適応と禁忌

NPPVの適応と禁忌

 

NPPVをする前提

・患者の意識が清明で協力的

・循環動態が安定している

・高度な顔面外傷なし

・イレウスなどの消化器疾患なし

・気管挿管の必要なし(気道確保出来ていて、喀痰の排出が出来ている)

 

NPPVの適応疾患】(NPPVガイドライン参照)

レベルはエビデンスレベル

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→ガイドラインを見てると少しややこしいが、簡単に言えばNPPVを用いる状況というのは溜まってしまっているCO2を減らしたい時(=二型呼吸不全)。二型呼吸不全の例としてはCOPDの急性増悪、喘息の重積発作、神経筋疾患など。

また、酸素化が不十分でPEEPをかけることによって酸素化を改善させたい時(=一型呼吸不全)。一型呼吸不全の例としては心原性肺水腫やARDSなど。

 

NPPVの絶対禁忌】

・呼吸停止

・マスク装着のできない患者(顔面外傷など物理的に装着困難で適切に装着できない場合))

 

【NPPVの相対禁忌】

・意識障害

・興奮、せん妄状態

・誤嚥リスクのある患者

・大量の気道分泌物が有る

・排痰できない状態

・多臓器不全

・循環動態が不安定

・咳反射がない、または弱い

・ドレナージされていない気胸がある

・上気道や食道、胃の手術を最近している場合

 

また追記します…

 

 

参考文献:NPPVガイドライン、やさしイイ呼吸器教室