つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

アドレナリンとエピネフリンの違い

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アドレナリンとエピネフリンの違い

 

アドレナリンもエピネフリンも全く同じ薬。歴史的経緯により2つの名前がある。

薬理作用としてはα作用(血管収縮作用)とβ作用(心収縮作用)を併せ持ち、血圧低下などの場合において昇圧目的に用いられる。他にもβ2刺激作用(気管支拡張作用)を持ち、気管支喘息発作における気管支拡張目的でも用いられる。

 

エピネフリンの語源:

epi(上)+nephros(腎臓)=腎臓の上、つまり副腎からのホルモンという意味

アドレナリンの語源:

adrenal(副腎)=副腎からのホルモン

つまりエピネフリンもアドレナリンも語源的には副腎ホルモンを意味するものである。

 

【何故2つの名前があるのか】

アドレナリンを命名したのは日本人の高峰譲吉博士。1900年のことであり、これが世界で初めてのホルモン抽出であった。が、高峰博士の死後、アメリカ人学者ジョンエイベルもアドレナリンの単離に成功したと発表し、更には高峰の研究は盗作であったと事実誤認の主張をした。しかも単離したホルモンをエピネフリンと名付けたために欧米ではエピネフリンの名前として広まってしまった。日本でも欧米に倣う形で長らくエピネフリンの名前が使われていた。

が、高峰博士の業績を正しく評価しようという機運が高まり、2006年になって日本薬局方が名前をエピネフリンからアドレナリンに正式に変更した。

一般名が「アドレナリン注射液」、商品名が「ボスミン」

ちなみに発売元の第一三共の前身は高峰譲吉の創業した会社であるというのはなんとも凄い話である。

 

更にアドレナリンではなくエピネフリンという命名もアドレナリンの発見を

エピネフリンはアメリカの医学者ジョンジェイコブエイベルによって命名された。