血栓溶解薬(rt-PA、ウロキナーゼ)の作用機序
rt-PA(アルテプラーゼ)、ウロキナーゼの作用機序:
血栓上でプラスミノーゲンに作用してプラスミンに変換し、フィブリンを分解して血栓を溶解する。
rt-PAとウロキナーゼの違い:
凝固カスケードは最終的にフィブリンの形成で終わるが、線溶系はフィブリン及びフィブリノーゲンを分解してFDP(フィブリン分解産物)を生じる。t-PA,ウロキナーゼはいずれもプラスミノーゲンをプラスミンに活性化させるが、t-PAはフィブリンに結合するため、血栓がある部位に特異的に作用する。
余談ではあるが、納豆から抽出される酵素であるナットウキナーゼは、血栓溶解作用、血液サラサラ効果、毎日服用のアスピリン療法の代替品として代替医療団体から推奨されている。
が、、アスピリンと相互作用を起こして脳内出血のリスクを上昇すると考えられており、臨床の現場で用いられてはいない。更に、納豆を食べたところで胃酸によって分解されてしまうため、血液サラサラにどの程度貢献しているのかは疑問である。