つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

一過性脳虚血発作(TIA)の病態生理

TIAとは…

局所の脳、脊髄、網膜の虚血によって惹起される、急性梗塞に至らない一過性の神経障害のことである。症状としては、一過性黒内障、脱力、片麻痺などがあるが多くは15分以内に消失。TIAの定義としては「24時間未満に消失する、虚血による一過性の脳虚血症状」とされている。

 

TIAの原因として最も多いのは動脈硬化性病変や心臓内血栓からの微小梗塞による一時的な脳血管の閉塞である。血栓などから小さな塞栓子が遊離し、末梢の脳動脈を閉塞する。数分で線溶系などにより血栓が溶解し、血管が再開通する。

 

閉塞血管の支配領域によって、さまざまな症状がおこるが大きく分けて内頚動脈系と椎骨脳底動脈系の2つに分けることができる。

 

内頚動脈系が閉塞した時の特徴

・一過性黒内障(眼動脈は内頚動脈の枝)

・対側の運動・感覚障害

 

椎骨脳底動脈系が閉塞した時の特徴

・多彩な症状を示す。ex,体幹失調・回転性めまい・平衡障害・複視・嚥下障害・構音障害…(単独の症状ではTIAと診断しにくい)

・両側性の症状がみられる