つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

u-fiberとは何か

◯U-fiberとは何か(=弓状繊維)

大脳白質は脳表側の皮質の神経細胞から連続する神経線維からなるが、白質の繊維のうち隣り合う脳回同士を連絡するものをu-fiberという。u-fiberは皮質直下を走行していて脳の水平断画像でUの字になるためこう呼ばれる。

このU-fiber領域は皮質側からの動脈と白質深部からの動脈の二重支配になっており、虚血に強く疾患の初期には障害されにくい。後天的な白質疾患では脳室周囲白質の障害があってもU-fiber領域は保たれる。が、多発性硬化症を含む炎症性疾患では障害されることが多いとされている。MRIでT2協調画像で上皮質下の低信号としてU-fiberは描出される。(U-fiberはintactの状態では鉄を含んでいるため)

 

◯多発性硬化症においてどの領域が障害されているかのデフォルメ

(U-fiberがどこの領域を指すのかのイメージのために)

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a:U-fiberのみ

b:U-fiber+皮質

c:U-fiberと深部白質

d:U-fiberと皮質と深部白質

 

◯U-fiber障害の一例

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多発性硬化症でU-fiberが障害されている一例。T2協調画像。

Isolated U-fiber involvement in MS | Neurology