つねぴーblog

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ARDSの診断基準

ARDSは肺炎などの感染症や重症外傷などによって高サイトカイン血症が生じることで血管透過性亢進によって引き起こされる肺水腫、高度の低酸素血症である。急激に進行する呼吸困難、胸部レントゲンで両側肺野全体のびまん性浸潤を呈することが多いとされる。

 

◯ARDSのよくある原因

敗血症、ショック、外傷、大量輸血、誤嚥性肺炎、肺炎。

その他にも熱傷、放射線肺障害、急性膵炎、DIC、自己免疫疾患など様々な原因でARDSは引き起こされる。

 

◯AECCの診断基準では次の4項目を満たす場合にARDSと診断する。

1,急性発症

2,PaO2/FiO2≦200

3,胸部レントゲンで両側のびまん性浸潤影

4,心原性肺水腫ではない(→肺動脈楔入圧が18mmHg以下もしくは左房圧上昇の所見がない)

 

説明

2,PaO2/FiO2≦200

Fio2とはfraction of inspiratory oxygeの略で吸入酸素分画(吸入酸素濃度)の意である。簡単にいえば吸気時の気体に含まれる酸素の割合ということになる。 例えば37度の室内空気はFiO2=0.21である。酸素濃度を上げてもPaO2が低くなる場合(具体的には比率が200以下の時)にARDSを疑う。

4,心原性肺水腫ではない

心原性肺水腫でもARDSと同じような所見になりうるので除外することが大事。心原性肺水腫とは心筋梗塞や弁膜症などにより左室がポンプとしての役割を果たせなくなり、肺に水が貯留して肺水腫になるもののことを言う(文字通り、心臓に原因のあるもの)。心原性の肺水腫を否定するには肺動脈楔入圧をカテーテルで測定して18mmHg以下であることを調べればよい。