つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

心不全による胸水貯留は片側性のことも少なくないという話

心不全、特に左心不全が起こると全身に血液をうまく送れなくなり、血管から間質に漏れ出て、そのスピードがリンパ管から取り除かれる速度を上回ってしまうために間質に液体が貯留する。その結果、肺水腫、胸水貯留。

 

 

心不全では一般的に両側性に胸水が貯留すると言われているが、実際には片側性のことも少なくない。次の論文(Does this patient have a pleural effusion? )によれば心不全患者の64%が両側性に胸水貯留、24%が右側の胸水貯留、12%が左側に貯留していたとのこと。

つまり、「片側性だから心不全としてはおかしい」と短絡的に考えてはならないのかもしれない。ちなみに、右側に胸水貯留しやすい理由としては、左側に比べるとリンパ管の発達が未熟であるから滲出してきた液体を排出するのが難しいからという話を聞いたこともある。なぜ右側でリンパ管の発達が未熟なのかはわからないが。。