つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

失神、意識消失、意識障害の違い

【失神の定義】

失神とは大脳皮質全体の脳血流の急速な低下によって発症する一過性の意識消失であり、短時間で意識が完全に回復することである。

原因:

脳への血流低下(迷走神経反射、起立性低血圧、アダムストークス発作など)

 

【意識消失の定義】

意識消失とは意識を失うが現時点で回復していることを言う。意識消失には失神の他に、低血糖、てんかんのように脳血流の低下以外の原因の病態も含まれる。

原因:

脳への血流低下、低血糖、てんかんなど

 

(失神の意識消失は通常数分以内。数分以上続くようであればてんかんや低血糖などのような別の意識消失を考えるべきである。)

 

 

【意識障害の定義】

意識障害とは意識覚醒度の低下および思考、判断、記憶などの能力が傷害された状態。外界からの刺激を受け入れることができず、また自己を外界に表出することもできない。

原因は脳による1次性のものでも2次性のものでもよい。

原因:

頭蓋内病変:脳血管障害、精神疾患、頭部外傷など

頭蓋外病変:ショック、低酸素血症、中毒、代謝性疾患など

 

☆意識消失と意識障害の違い

意識消失は症状から回復した時の意識状態が普段と同じでないといけない(つまり完全に回復する)。一方で意識障害は完全に回復しない。例えばいつも健康的な人が少しでもいつもと様子が異なる、ぼんやりしていたらそれは意識障害となる。完全に回復しない意識消失を意識障害ということもできる。