つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

濃度依存性と時間依存性抗菌薬の違い

濃度依存性と時間依存性抗菌薬の違い

 

抗菌薬はその薬物動態や作用機序に伴い2種類に分類される。

 

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画像参照:http://www.matsuyama.jrc.or.jp/rinsyo/news/wp-content/uploads/2013/05/3325a490f4184c74aded2ea136c295f6.pdf

 

・濃度依存性抗菌薬(アミノグリコシド系、ニューキノロン系など)

最高血中濃度の値に抗菌作用が依存している。よって、血中濃度がもっとも高くなるように一回投与量を十分にする必要がある。投与間隔は薬剤の半減期に合わせる必要がある。

例えば濃度依存性抗菌薬の1つであるゲンタマイシンでは血中濃度が4μg/dl以上でなければ抗菌作用を発揮しないので、それ以上になるように一回1-1.5mg/kgを投与する必要がある。投与間隔は8時間毎。

 

・時間依存性抗菌薬(ベータラクタム系、マクロライド系など)

時間依存性の抗菌薬はMIC(最小発育阻止濃度)という細菌を殺せる最低限の濃度よりも血中濃度が高い時間をどれだけ保てたかで抗菌効果が決まるものである。であるから時間依存性の抗菌薬は一回量を多くして最高濃度を高くするのではなくて、MIC以上になるように頻回に投与を繰り返さなければならない。

βラクタム系ではほとんどが半減期1時間程度しかないので4時間毎などに頻回投与しないといけず、看護師泣かせの抗菌薬とも言える…。

 

まとめ)

濃度依存性抗菌薬→1回量を多く投与

時間依存性抗菌薬→頻回に投与

 

おまけ)

語呂合わせ的覚え方:グリコとキノコは濃い