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元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

バセドウ病で眼球突出する理由

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バセドウ病で眼球突出する理由

 

バセドウ病とは甲状腺に対する自己抗体であるTSH受容体抗体が産生され、甲状腺機能が異常に亢進してしまう疾患である。バセドウ病の症状の1つとして眼球突出が知られている(患者の25-50%)。眼球突出はバセドウ病眼症(graves眼症)と呼ばれる。

 

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http://koujousen.net/kinoukoushinshou_shoujou_gankyuutosshutsu.html

 

バセドウ病眼症の機序

何らかの自己抗体(おそらくTHS受容体抗体)が関与し、眼窩内の芝生敷き、結合組織に炎症が起こりリンパ球が浸潤する。すると眼球の周囲が浮腫状に腫脹し、眼球は後ろから押される形で突出する。

バセドウ病眼症によって眼球突出に加えて、眼瞼の浮腫、眼球運動制限、眼球結膜の充血などの症状も呈する。また、眼球突出は美容的な問題だけでなく、眼窩が腫脹してしまうことによる視神経障害の危険性がある。

 

・バセドウ病眼症が見られるのはバセドウ病だけであり、他の甲状腺機能亢進症では見られない。これが自己抗体が関与していると考えられる1つの理由である。眼窩脂肪識や外眼筋の細胞にも存在するTSH受容体に自己抗体が結合し炎症を引き起こしているという仮説もある。