つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

rhonchi(いびき音)とwheezes(笛音)の違い

rhonchi(いびき音)とwheezes(笛音)の違い

 

胸郭内に由来する異常呼吸音のことをラ音というが、その中でも一定時間持続するラ音を連続性ラ音と呼び、持続時間の短いラ音を断続性ラ音と呼ぶ。(ラ音とはドイツ語のラッセル音に由来する)

 

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持続性ラ音は気導が炎症や分泌物などによって狭窄することによって乱気流が生じ、それにより気道壁が振動することで聴取される呼吸音である。連続性ラ音はその性質によって2つに分類される。

・いびき音(ロンカイ)
低くて「ボーボー」というような音。呼気時も吸気時も両方聞こえる。
COPDや気管支拡張症などで中枢の太い気道が狭窄することにより聞こえる。

 

・笛音(ウィーズ)
高くて「ヒューヒュー」というような笛のような音。
気管支喘息のような末梢の細い気道が狭窄することで聞こえる音であり、吸気時ではなく呼気時にのみ聴取される。咳喘息では笛音は診断の決め手となることがあるが、一方で呼吸器系が正常であり笛音が聴取される場合は感度特異度ともに低く診断特性は高くない。

 

*ちなみに上気道が聞こえることによる連続性雑音としてストライダー(stridors)がある。これは吸気時のみに聴取されるもので聴診器を使わないでも聴くことが出来る(=吸気性喘鳴)。これに対してウィーズ音を呼気性喘鳴と捉えることもある。