つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

溶血で尿ビリルビン陽性とならない理由

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溶血で尿ビリルビン陽性とならない理由


溶血すると赤血球内の物質が漏れ出す。赤血球から流出したヘモグロビンは網内系においてヘモグロビン→ヘム→ビリベルジン→間接ビリルビンへと変換される。この間接ビリルビンは肝臓で直接ビリルビンに変換されて胆汁経路で腸管に出てウロビリノーゲンとして排泄される。

 

間接ヘモグロビンはいくら溶血で増えても尿中には排泄されない。間接ヘモグロビンは水溶性でないのでタンパク質と結合した状態でないと血液中に溶けることが出来ない。蛋白と結合した大きい状態だと腎臓で濾過されることも出来ないため尿中には出現しないのである。一方、直接ビリルビンは水溶性であるので直接ビリルビンが上昇する疾患であれば尿ビリルビンは陽性となる。濃度としては血中直接ビリルビン濃度2〜3mg/dl以上になると陽性となる。