とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

アルドステロン/レニン比の意義

アルドステロン/レニン比の意義

 

・アルドステロンとレニン共に上昇=続発性アルドステロン症
・レニンが低値にもかかわらずアルドステロンのみ上昇=原発性アルドステロン症

 

血症アルドステロン(pg/ml)血症レニン活性(ng/ml/h)の比を用いる。この比が200以上の場合、原発性アルドステロン症を疑う。

 

簡単な復習をしておくと…

アンギオテンシノーゲン→アンギオテンシン1→アンギオテンシン2→アルドステロン分泌+血圧上昇という流れをRAA系という。

循環血症量が少ない→腎臓傍糸球体装置潅流圧低下→レニン分泌亢進→アンギオテンシノーゲンからアンギオテンシン1への変換を亢進させる仕組みがある。

 

 

■原発性アルドステロン症では副腎から自立的にアルドステロンが過剰に産生されてしまうので、ネガティブフィードバックでレニン分泌は抑えられる。故にアルドステロン↑レニン↓

 

■一方、続発性アルドステロン症は何らかの原因でレニンが上昇した結果、アルドステロンの分泌も亢進する。つまりアルドステロン↑レニン↑。
何らかの原因とは腎臓の血流が低下する場合(循環血液量低下、腎動脈狭窄など)や褐色細胞腫による交感神経刺激などがある。

 

■最後に、レニンとアルドステロンが両方低下する場合について。
漢方薬グリチルリチン製剤はアルドステロンの類似物質でありアルドステロンの代わりに働いてくれるのでアルドステロンの産生とレニンの産生はフィードバック的に抑制される(=偽性アルドステロン症)。他にもliddle症候群でも両方低下しうる。