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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

好中球核の左方移動とは

好中球核の左方移動のメカニズム

 

好中球の核はその成熟度によって様々な形態をとりうる。たとえばコンボウのような形の悍状核や葉っぱが分かれたような分葉核など様々であり、成熟すればするほど、核の分葉化は進む。

 

細菌感染症などにかかると、体内では好中球の需要が高まるので、骨髄からどんどん若い好中球が出てくるので悍状核球の割合が増える。このように、十分成熟した分葉好中球が多い状態から若い悍状好中球が増える現象を「核の左方移動(左方偏移)」という。左方移動というのは好中球の成熟度を横軸、好中球の数を縦軸に取ったときのグラフが感染症などによって左に移動することからこう呼ばれているのである。

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図参照:http://tnagao.sblo.jp/article/64699903.html

 

ちなみに桿状好中球を検査項目ではbandやstabなどと書かれていることがある。

bandとは帯という意味であるし、stabは刺し傷、細長い棒と訳され、どちらも桿状好中球を意味することには変わりない。分葉核球はsegと言われたりもする。