CKD-MBDとは
CKD-MBDとは慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常のことである。
つまり、慢性腎不全によって腎臓機能が低下するとホルモン産生能力も落ちるため様々な代謝異常が生じてしまう。
代表的なものを3つ
1.線維性骨炎:骨吸収が促進することにより骨強度が低下してぼろぼろになる
メカニズム:CKD→VitD3合成低下→小腸でのCa吸収低下→低Ca血漿→PTH産生亢進→骨吸収促進
2.骨軟化症:形成途中の骨組織である類骨の石灰化障害で骨表面が未石灰化の類骨に被われる。
メカニズム:CKD→腎臓でのVitD3合成低下→小腸でのCa吸収低下→石灰化障害
3.異所性石灰化:血管など骨以外の場所での石灰化亢進
メカニズム:CKD→VitD3産生低下→小腸でのCa吸収低下→PTH亢進→血中Ca上昇→異所性石灰化