つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

胸部レントゲン:PA像とAP像の違い

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胸部X線検査を行う際、胸側から背中側に対して撮影する場合と、背中側から胸側に対して撮影を行う場合とがある。

 

普通検査室で立位撮影をする場合、X線管は背後にあり、検出器が胸の前に置かれる。X線は背後(posterior)から前(anterior)に向かって抜けていくので、こういう撮影方法をPA像と呼ぶ。

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PA像のイラスト*1

 

一方、寝たきり患者などの場合では立位になることが困難であるので、病室でポータブル撮影を行う。ポータブルの場合は写真ではX線管は前にあり、背中にフィルムに相当する蛍光板を敷いて撮影を行う。この場合は前(anterior)から背中(posterior)方向なのでAP像と呼ばれる。

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http://ando-hp.webmedipr.jp/contents/kakubumon/radiation.htmlより引用

 

■PA像とAP像で違いはあるのか

PA像とAP象では心臓と縦隔の大きさが違って見える。心臓は体の中で前の方にあるので、X線が前から出るかor後ろから出るかによって心臓の大きさが異なって検出されてしまうのである。いわば遠近法。

AP像ではX線管に近い心臓や縦隔が拡大して映るので心胸比などはAP像では参考にならない(APの心胸比はPAに比べて10%以上は上昇すると言われている)。