悪性症候群の病態と症状
悪性症候群とは何か…
L-dopaの急な中断、もしくはドパミン受容体遮断薬などの抗精神病薬の投与によって生じる病態。症状としては発熱、発汗、尿閉などの自律神経症状または振戦、筋固縮などの錐体外路症状そして意識障害などを呈する。
詳しいメカニズムは解明されていないが、ドパミン神経系の急激な機能低下が関与していると考えられる。
治療…
重症例では死亡することもあるので迅速な処置が必要。
・原因の除去:L-dopaの急な中断をした場合はL-dopaの投与再開。そして再びすこしずつ辞めていく。抗精神病薬の投与が原因なら投薬中止。
・ダントロレンナトリウムの投与:筋弛緩薬
・十分な輸液
・体の冷却(時に体温が40度以上になる)