つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

脳挫傷の病態生理

■脳震盪のはなし

 

脳表面の挫傷、つまり脳挫傷は様々な程度の点状出血、脳浮腫、組織破壊をきたす。脳挫傷や深部脳出血は、外力が加わることで脳が頭蓋骨に圧迫されることで生じる損傷=coup injuryや、脳が反動で戻るときに外力とは逆側の部位が損傷する=contrecoup injuryなどがある。

 

臨床徴候は損傷の部位と大きさで決まり、軽症例では局所神経徴候が見られないことも多い。中程度の脳損傷になると不全片麻痺や眼球運動障害などを引き起こし、前頭葉に限局した脳挫傷は無為無言状態をきたし、そして側頭葉の脳挫傷ではせん妄を引き起こす。

 

脳挫傷はCTやMRIで描出できる。

CTでは、不均一な高吸収、MRIでは高信号を呈する。信号の変化は小さく点在する皮質と皮質下の出血及び限局性の脳浮腫を反映している(点状出血=salt and pepper appearance)。外傷後のグリア細胞やマクロファージの反応は大脳皮質に点在するヘモジデリン陽性の沈着物を形成し、外傷後てんかんの主要な焦点となる。

 

脳内のねじり力やせん断力は基底核や他の深部領域の出血を引き起こす。外傷後数日してから脳出血が現れることがあるが、何らかの徴候が見られたらただちにCTをとるべき。