つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

熱傷治療における局所陰圧閉鎖療法(NPWT)

■TIME除外の管理方法としての局所陰圧閉鎖療法

tissue non-viable 壊死組織

I infection or inflammation 感染、炎症

M moisture imbalance 浸出液の不均衡

E edge of wound non-advancing or undermined epidermal margin 創辺縁の治癒遅延

これら創傷治療阻害因子の排除が治療機転に傾ける第一歩であり、近年ではその管理方法において局所陰圧閉鎖療法(NPWT)が注目されている。

 

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NPWTとは…

創表面を密閉し創面を陰圧に保つ管理方法で、総収縮効果、創傷表面の微小変形による変化、創部環境の保護、湿潤環境の維持、浸出液の除去、創血流の増加など様々な機序で湿潤治療において有利な環境を維持させる管理方法である。

 

NPWTの歴史は古く、1942年にjohnsonが創傷に陰圧を付加させる装置を開発し報告したのが最初とされている。その後1993年にfleischmannらが開放骨折患者の創傷に対して陰圧をかけることで創部の肉芽形成などを促進させることを報告した。米国のKCI社が初めて製品化したNPWTがvacuum-assisted closure(V.A.C.療法)という言葉はあくまで商標であり、NPWTとは区別される。

 

VAC療法の有効性としては

・肉芽増殖効果

・創傷の血流増加

・創部の細菌抑制効果 

などが報告されている。