とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

前負荷と後負荷の違い

心室が収縮を開始する前(=心室拡張終期)に心室にかかる負担を前負荷、心室が収縮を開始した後(=心室収縮中)に心室にかかる負担を後負荷という。

 

端的に言えば…

前負荷=拡張終期に心室に流入した血液量。容量負荷とも言う。

後負荷=心室が末梢血管の抵抗に逆らって血液を送り出すために必要な圧力。圧負荷とも言う。

つまり、負荷・負荷というのは 心臓が収縮する前の負荷なのか、収縮する後の負荷なのかとかんがえるとわかりやすい。

 

 

前負荷が増大すると…

心臓には多くの血液が流れこむが、一回拍出量を多くすることにより対応する(フランクスターリングの法則)。しかし慢性的に前負荷がかかると心拡大が起き、十分に収縮できなくなり拍出量を維持できなくなる。

 

後負荷が増大すると…

つまり末梢血管抵抗が増大するということなので、心筋が太くなることにより強く収縮し、血管抵抗を超える力で血液を全身に送り出す。しかし慢性的に後負荷がかかると心肥大がおこり拡張性が低下し、拍出量を維持できなくなる。

 

☆治療法の違い

前負荷の場合=利尿薬で循環血液量の減少

後負荷の場合=ACE阻害薬で血管拡張