つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

AGEによる糖化と老化の関係

糖化とは何か…

人の体はほとんどがタンパク質で出来ているが、タンパク質は体内に入ってきた糖と結びつきやすい性質がある。この両者が結合(=AGE架橋)するとタンパク質が変性して糖化最終生成物(AGE)という老化促進物質を産生してしまうのである。AGEは血液中の糖分が多い状態で作られる。

 

体の血管や筋肉、肌などはタンパク質で構成されているが、AGEが増えると、タンパク質がどんどん変性、劣化していってしまいまるで全身が化石化したかのようにもろくなっていくのである。

 

例えば、、

血管の蛋白組織がもろくなると血管壁に炎症が起こりやすくなり動脈硬化の危険が高まる。最悪の場合心筋梗塞や脳梗塞。

肌のタンパク質がもろくなればたるみ、しわなどの老化の原因となってしまう。

腎臓でフィルターの役割をしている膜を構成している蛋白にAGEが結合すると腎機能低下(=糖尿病の合併症)

 

 

 

糖化は避けねばならないが、生きている以上血液中に糖分があるのはアタリマエ。だから大事なのは余分な糖分を取り過ぎないようにすること。糖化が進んでいる人は老化が極端に早くなる。

 

ちょっと喩え話

例えば体内で食べ物から分解されたブドウ糖をエネルギーを生み出すための作業員だとすると、沢山の作業員たちはまず肝臓に運ばれる。ここで作業員のほとんどはグリコーゲンや脂肪に変えられ、いざというときのためのストックとなる。残りの作業員は欠英中に入り、全身の細胞に入って今すぐ必要なエネルギーを生み出す。

しかし、もし糖が余分に有り過ぎたらどうなるか。

どこも受け入れてくれる場所がない。余った糖たちは体中のタンパク質と結びつく。そしてその性質をガラリと変えて氾濫を起こし始めるのである…。 

 

AGEが体に対して悪さをするには2つのメカニズムが考えられている。

1つは前述のとおり、体のタンパク質にAGEが直接くっついて機能を低下させるパターン。(直接的)

2つめは、AGEが受容体とくっついて、その受容体を活性化して細胞に炎症を引き起こすパターン。(間接的)

 

 

AGEは受容体とくっついて細胞に炎症を引き起こすといったが、AGEと結合する受容体をRAGEと呼ぶ。AGEとRAGEが結合すると炎症シグナルがonになってしまうのである。この炎症によって大きなダメージを受けるのが血管。実は血管の内側において起こる炎症こそが動脈硬化の原因と考えられている。

 

動脈硬化といえば血管壁にコレステロールなどの脂質や血栓が付着し、プラークを形成することから始まる。かつてはプラークがどんどん積み重なって血液の通り道を狭くしてやがて閉塞してしまうことが原因と考えられていたが、プラークに血管壁の炎症が加わると非常に破裂しやすいプラークになることがわかってきているのである。

 

体内のAGEはどんどんたまっていく一方ということではない。白血球の一種であるマクロファージが掃除してくれるのである。マクロファージは免疫系の細胞の一種で体内の異物を見つけては食べてくれる細胞である。多少のAGEならマクロファージが処理してくれるのであとは食習慣に気をつければ良いという話。

 

 

■食後一時間の血糖値の上がり方で糖化リスクがわかる

糖尿病になる人は病気が発症する5年ぐらい前から食後血糖値が上昇している。空腹時血糖よりも実は大事な指標。なお、食後血糖値が上がり、体に一番AGEができやすいのは食後1時間。この時150を超えていたらリスキー、200を超えていたらかなりまずい。結局は食後の高血糖が問題なので、そこをどうにかすればよい。

→低GI食、食後の運動などなど