日本の国会議員の数は多いのか?
日本の国会議員の数は本当に多いのか。よくそんな話を聞くが実際のところはどうなのか調べてみた。
■実を言うと定員削減されてきた国会議員
1996年の選挙制度改革まで衆議院議員は511人だったが、この改革で500人に。そして2000年には480人まで減った。一方参議院議員は2001年までは252人だったが2004年からは242人に減った。僅かとはいえ数を減らしているのは「国民が不況でリストラされているのに国会議員は楽ばかりして」という批判に何らかの姿勢を示さなければならなかったからでしょうか
■国会議員が多いか少ないかは見方によって異なる。
衆議院と参議院を足した数を海外の国会の上院と下院を足した数と比較すると、日本の国会議員の数は世界で三番目に多いのである。イギリス、イタリア、フランスについで多い。しかし国によって人口が違うのであまり意味のある比較ではない。
そこで人口100万人あたりで計算するとどうなるか…
こうすると、スウェーデンフィンランド、ノルウェーといった北欧諸国は30人を超え非常に高い。イギリスは11人、フランスは15人、ドイツは8.2人。一方で日本は100万人あたり5.7人と少ない。
では何故日本は「国会議員が多すぎる」なんて批判を時々聞くのだろうか。個人的には多くが「民間も苦しんでるんだから公務員も苦しめ」という八つ当たり的なものと「タレント議員を中心とした質の低下」に対するものであると思います。
世界各国と比べたら少ない日本ではあるが、ただでさえその議員定員が少ないのにまっとうに仕事をしていない国会議員が沢山いたらどうしようもない。少数精鋭にできないものかと思ってしまう。