クッシング現象の機序
急激な頭蓋内圧亢進により血圧上昇と徐脈が見られることをクッシング現象という(別名:クッシング徴候、クッシング反射)
クッシング現象のメカニズムについて
■
高度の頭蓋内圧亢進に対する脳血液循環障害の代償として末梢血管抵抗が上昇すると、全身の血圧が上昇する。(頭蓋内圧が亢進していると血液が通りにくい→血が足りないと感知される→交感神経を刺激→全身の末梢血管抵抗上昇というメカニズム)
上昇した血圧を一定に保とうとする働きによる心拍出量の低下が起こり、心拍数の低下すなわち徐脈が起こる。
クッシング現象の原因としては…
脳腫瘍、脳炎、脊髄炎、脳外傷、テントヘルニアなど中枢神経疾患が考えられる。