つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

昨日まで健康だった成人の皮疹+敗血症を見たら

昨日まで健康だった成人の皮疹+敗血症を見たら…?

 

 

原因として考えられるものとしては…

 

1,黄色ブドウ球菌や化膿性連鎖球菌による毒素性ショック症候群

→黄色ブドウ球菌の傷口からの感染や膣の中のタンポンで増殖して小さな傷口からの血流感染することがありうる。症状は急激で時にインフルエンザのような症状を呈しうるが、毒素性ショック症候群では血圧低下、臓器不全、場合によっては死に至る。

よって既往歴の特にない昨日まで元気だった人が突然皮疹+血圧低下をきたしていた場合は必ず考える。毒素が原因であり血液培養は通常陰性。

 

2,黄色ブドウ球菌など病原性の強い菌による心内膜炎

診断基準はDuke criteria参考

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by wikipedia

 

3,ツツガムシによる感染症

ツツガムシに感染したダニに噛まれることで感染する。潜伏期間は5−14日程度と時間があるので注意。

ダニに噛まれた部位のリンパ節腫脹から始まり全身の紅斑へと広がる。

突然の発熱、旋律、頭痛、筋肉痛など。比較的徐脈も有名。

治療が遅れるとDICを起こして死亡率も高まるので早期診断、治療が大事。

(ダニの刺し口の一例)

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https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/436-tsutsugamushi.html

 

4,髄膜炎菌の敗血症

髄膜炎菌感染症は適切な治療を行っても死亡率は5−10%と高く、発症から1−2日で急変しうる。症状は高熱、頭痛、項部硬直、光過敏症、嘔吐など。疑ったら直ちに腰椎穿刺で髄液検査を行う。

 

(参考:レジデントのための感染症診療マニュアル)