つねぴーblog@内科専攻医

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αグルコシダーゼ阻害薬が腸管気腫症を引き起こす理由

αグルコシダーゼ阻害薬(α-GI)は糖尿病治療薬の一種で二糖類を単糖類に変換する酵素を阻害することで食後の血糖上昇を抑える。αGIの副作用で腸管気腫症が知られているが、どういうメカニズムで発症するのだろうか。

 

αGIを内服すると、二糖類が分解されずにグルコースが作られず、血糖が上がりにくいというメリットが有る一方で、腸管で分解されずに残った二糖類は腸内細菌によって分解され、ガスを産生してしまう。その結果として腸管内にガスが充満し、腹部膨満を呈しうる。また、糖尿病患者では自律神経障害を合併しており、腸管の蠕動運動が弱い場合がある。すると腸管内においてガスが増えても腸管が動かずに、腸管内圧が異常に高まってしまうことで腸管ガスが粘膜の微細な損傷部位から腸管壁内に入り、腸管気腫症を発症してしまうと考えられている。