読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

高血圧緊急症への対応

高血圧緊急症への対応

 

「血圧が高いんです」とER受診する患者への対応

 

◯高血圧切迫症

収縮期血圧220mmHgまたは拡張期血圧125mmHg以上で末梢臓器の障害のないものをいう。臓器障害リスクがあるためカタプレス®(クロニジン塩酸塩)などを用いて降圧を開始する。ニフェジピン(アダラート®)の舌下投与は行わない。急速に血圧を下げると逆に脳血流や冠動脈の虚血を助長し死亡率が上昇すると言われている。

 

また、無症状で収縮期血圧が200mmHg以下ぐらいのものであれば単剤で降圧を開始する。血圧が下がりすぎてふらつきなどの症状が出ると患者の高血圧治療に対するモチベーションの低下を招く。

 

◯高血圧緊急症

高血圧緊急症とは高血圧性脳症(精神症状)、高血圧性腎症(蛋白尿、血尿)、脳内出血、急性心不全、心筋梗塞、大動脈解離などを種々の臓器障害を伴う重症高血圧症のこと。

収縮期血圧が240mmHg近くあっても「どうも肩がこる」などという症状は高血圧緊急症ではない。頭痛、嘔吐、視力障害、意識障害、痙攣などぎょっとする症状のものを高血圧緊急症という。(by循環器治療ファイル)

 

 

検査としては主に以下のものが必要。

血圧左右差(大動脈解離がないか)

採血(BUN、Cre)

心電図(心筋虚血の有無)

胸部レントゲン(大動脈解離、急性心不全などないか)

尿検査(腎障害の有無→蛋白尿、血尿)

頭部CT(神経学的異常があるならば)

 治療としてはニカルジピン®などの短時間作用型の静注薬

が、緊急で正常血圧まで戻す必要はない。

 

また追記します。