翼状針と留置針の違い
翼状針と留置針の違い、使い分け
翼状針とは先端部分が翼のような形をしている注射針である。羽が付いていることから持って穿刺しやすく、また羽の部分をテープで固定しやすいというメリットが有る。
翼状針を用いなければならないという絶対適応のようなシーンがあるわけではないが、一般的に血管壁の脆い高齢者や血管の細い人などでは翼状針がよく用いられる。
翼状針は針が静脈内に刺さったままになるのでその間はあまり体を動かしてはならない(例えばトイレに行けない)。数時間単位の短い点滴などで用いられる。
翼状針*1
留置針とは採血や点滴の際に静脈内に留置する注射針のことである。別名サーフロー。
留置針の写真*2
留置針は内筒と外筒からなり、穿刺した後に金属部分の内筒を引き抜くので、最終的に柔らかい外筒のみが静脈内に留置される形になる。長期にわたって点滴が必要な場合は留置針の良い適応となる。留置針は柔らかい部分が血管内に入ってるだけなので何度も刺して患者に痛い思いをさせずに済み、留置されてる間は体を動かしても痛くない。
まとめ
翼状針:持ちやすい、固定しやすい、短時間の点滴、針が入ってるので痛い
留置針:長期間の点滴向け、柔らかい部分が血管内に入ってるので体動かしても大丈夫