つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

検案と検視、検死の違い

■検案とは

検案とは医師が死体を表面から観察し、更に死体の既往歴や死んだ時の周りの状況から死因、死後経過時間などを医学的に推定する事をいう。監察医制度のある地域では監察医が、そうでない地域では依頼を受けた医師が行う。

検案には限界があり、より詳細な情報が必要な場合は解剖をしなければならない。

 

■検視とは

一方、検視は医者が死体を異状死と判断し、警察署に届け出た後に、警察官あるいは検察官によって行われる。届け出のあった死体とその周囲の状況を捜査し、犯罪性の有無の判断を行う。犯罪性が認められれば司法検視が行われ、犯罪性が無いと判断されれば行政検視が行われる。

 

■検死とは

検死(検屍)という言葉は医師が死体を外表面から検査すること、つまり検案と同じような意味をもつ。しかしながら、文脈によっては警察官による犯罪性の有無の調査(つまり検視)と同義として用いられることもある。法律的に「検死」という言葉は存在しないのでしばしば混乱を招き、現在では使われることはあまり無いようである。