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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

zollinger Ellison症候群で水様便になる機序

zollinger Ellison症候群で水様便になる機序

 

Zollinger Ellison症候群とは膵臓にできる内分泌腫瘍であり、ガストリンを腫瘍性に産生する疾患である(=ガストリノーマ)。ガストリンは本来胃や十二指腸にあるG細胞から分泌されるが、胎生期には膵臓からも分泌されている。

ガストリンは胃酸の分泌を促進する作用があるので、ガストリノーマでは当然大量の胃酸が分泌されることとなる。胃内部で処理しきれない胃酸は十二指腸まで流れ込む。すると十二指腸、そして小腸のpHが低下し、ほかの消化酵素の至適pHから大きくはずれてしまい活性が低下してしまう。すると食事で脂肪をとった後にそれを分解してくれるはずのリパーゼが活性化出来ずにうまく処理してくれないので脂肪の吸収が出来ずに脂肪便となり、またそれにより浸透圧が上昇して水が腸管側に引き寄せられて水様便となるのである。