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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

甲状腺機能低下症で嗄声の起こる機序

甲状腺機能低下症で嗄声の起こるメカニズム

 

甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモンの分泌が低下する。甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用して代謝を促進させる働きがある。主な症状として、全身の皮膚に粘液水腫(non-pitting edema)が生じるのは有名であるが、これは甲状腺ホルモンが働かないためにムコ多糖と呼ばれる物質をうまく処理できなくなり皮下に沈着が起こると説明される。心不全などの浮腫の場合は押しても戻らないpitting edemaなのに対して、ムコ多糖の沈着による浮腫は押すとすぐに戻ってくるという特徴を持つ。

甲状腺機能低下症で嗄声が起こるのは粘液水腫が声帯に生じることによる。つまり嗄声というのは浮腫症状の一つということである。