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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

受動免疫と能動免疫の違い

感染症 〜と〜の違い

受動免疫と能動免疫の違い

 

受動免疫とは

何か感染症にかかったり毒素が体内に入った場合の防御法として、それに対応した抗体を外から注入して中和する方法を受動免疫という。
抗生物質が世に出るまでの間は破傷風毒素やジフテリア毒素に対して抗体を予防的な意味でよく用いていた。(毒素に対する抗体を得るために、その毒素をウマなどほかの動物に注入して中和抗体を作成する)。
しかし、抗体を入れるということは外来タンパクを入れるということなのでそれに対するアレルギー症状を引き起こしてしまうこともあり現在ではほとんど行われていない。ただ、抗生物質のきかないマイナーな微生物、あるいはバイオテロなどに対してはワクチンが開発されていない現状があるので、近年再び感染物質に対する受動免疫は注目を集めている。

 

能動免疫とは

一方、能動免疫とは、病原体や毒素を動物に注入することによって免疫を得させる方法である。毒素が体内に進入すると動物の免疫系はその抗原を認識して記憶するので、再度同じ毒素に晒されても防御することができる。

受動免疫は移入した抗体が活性を保持する期間のみ有効なのに対して、能動免疫は長期間、あるいは生涯にわたって維持される。