つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

イヌリンとクレアチニンの違い

イヌリンとは生体に存在しない物質で、通常は糸球体で濾過され、尿細管で再吸収・分泌されずに排泄される。よって非常に正確に糸球体濾過量(eGFR)を測定することができる。

一方で、eGFRの測定として用いられるクレアチニンは糸球体で濾過され、尿細管で再吸収はされないが、分泌が若干ある。また、筋肉量によって尿管排泄量は変動する。

 

ここまで考えるとクレアチニンよりもイヌリンのほうが優っているように思えるが、イヌリンは前述のとおり生体内に存在しないのでイヌリンの点滴静注が必要であり、また測定法が煩雑なので臨床現場で用いられることはほとんどない。

 

そもそもイヌリンとは何なのかというと、キク科の植物の球根に多く含まれる果糖の重合体である。栄養学的には食物繊維に分類され、食べてもアミラーゼに分解されず消化管をそのままスルーしてしまう。イヌリンが腎機能測定の物質として選ばれたのはおそらく人体に存在しない+無害そう、といった所だろうか。