つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

血管迷走神経性失神のメカニズム

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血管迷走神経反射とは…

突然の痛み、精神的ショック、空腹、立位、排せつなどの刺激により、迷走神経の活動が亢進し、自律神経のバランスが崩れて除脈、血管拡張から血圧が低下する反応のことをいう。顔面蒼白、冷汗などを伴い、高度の場合は失神することがあり、それを血管迷走神経性失神という。(失神とは一過性の脳血流低下に伴う意識消失発作のことである)

 

迷走神経とは…

 

迷走神経とは脳神経の一つで、主に副交感神経と関係が深い神経である(副交感神経はリラックスするときの神経)。通常は交感神経と副交感神経がうまくバランスをとりあって内臓などの機能が維持されているが、何かのきっかけで迷走神経が刺激されて副交感神経が必要以上に活発になると、末梢の血管が拡張して血圧が下がってしまうのである。

 

 

迷走神経反射が起こりやすい状況の例

咳:咳によって胸腔内圧が上昇し、迷走神経が刺激されて失神を惹起する。

排尿:腹圧の急激な変化によって内臓に分布している迷走神経が刺激される。

嘔吐:咳と同様に胸腔内圧が上昇し、迷走神経が刺激されることがある。

疼痛:交感神経・副腎系を刺激し、脈拍増加・血圧上昇をもたらす。その結果、それを正常に戻そうと頸動脈の圧受容体反射が亢進し、迷走神経の活動が活発になる。採血注射の後に倒れるのはこれが原因。