つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

前脊髄動脈閉塞症候群の病態

前脊髄動脈閉塞症候群の病態生理

 

脊髄は1本の前脊髄動脈と2本の後脊髄動脈によって支配されている。1本しかない前者が脊髄の2/3を潅流している。よって脊髄の虚血は必然的に前方のほうが多くなる。(とはいえ、脊髄動脈は吻合が豊富なので脳に比べたら虚血は少ない)

 

症状:

前脊髄動脈は後角・後索以外のすべてを支配するので、本症は後角・後索だけ生き残り、他はすべて障害される。

 

側索の両側の錘体路の障害・・・対麻痺(頸部であれば四肢麻痺)

側索の両側の外側脊髄視床路の障害・・・温痛覚障害

自律神経の伝導路の障害・・・神経因性膀胱、直腸障害など