つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

ペナンブラとは

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ペナンブラとは脳梗塞において早期に血流が再開すれば助かる領域のこことである。端的に言うなら可逆的な脳虚血状態

 

脳血管の灌流が悪くなっても脳には自動調節能力があり、脳血流量を一定に保つことができる。が、脳梗塞などで脳灌流圧が低下した場合は、脳組織は酸素摂取率を上げることで局所的な酸素代謝(つまりエネルギー産生)を保とうとする。もちろん血管が突然完全に途絶してしまったりすれば酸素代謝の代償も効果なく脳細胞は壊死してしまう。

 

ペナンブラとは血流が少なくなっているが、壊死しているわけではないという宙ぶらりんな状態の事を言うが、生理学的に説明すると血流が低下すると神経細胞の電気的活動は消失して機能は停止しているが、細胞膜の構造、機能は維持されているので細胞死は免れている状態である(=虚血性ペナンブラ)。よってこの状態で血流を再開させれば正常に戻ることが可能である。rt-PAのような急性期治療の目的はこのペナンブラを壊死させずに助けることにある。

 

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